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ラテラルシンキングを極める!具体的な例題とその考え方を徹底解説

目次

1. ラテラルシンキングとは?

ラテラルシンキングの定義と意味

ラテラルシンキング、または横方向の思考とは、既存のフレームワークや思考パターンから外れ、新たな視点で物事を捉える思考法のことを指します。エドワード・デ・ボノ博士によって提唱されたこの方法は、従来の「垂直」な思考(情報を蓄積し、論理的に結論を導く)から一歩踏み出し、問題解決やアイデア創出に新たな道を開くものです。

具体的には、ラテラルシンキングでは以下のような考え方が重視されます。

  1. 現状打破:既存の枠組みにとらわれず、新しい視点から物事を見る。
  2. 可能性探求:一見無関係に見えるものからも新しい解決策やアイデアを見つけ出す。
  3. 偶然の発見:思いがけないアイデアや解答に出会うことも大切にする。

以上がラテラルシンキングの基本的な定義と意味です。

ラテラルシンキングを提唱した人物

「ラテラルシンキング」を提唱したのは、マルタ出身の心理学者であるエドワード・デボノ博士です。 彼は、従来の「垂直思考」、つまり一方向に深く考えるアプローチに対して、ラテラルシンキング、すなわち「横方向に広く考える」思考法を提案しました。

デボノ博士は、「黒い帽子、白い帽子」という6つの思考帽子の概念も開発し、これらを使って問題解決やアイデア創出に役立てる方法を提案しました。

彼の提唱するラテラルシンキングは、新しい視点や視野から問題を観察し、創造的な解を見つけるための助けとなる思考法です。

以下にデボノ博士についての基本情報を表にまとめます。

氏名エドワード・デボノ
出身マルタ
職業心理学者
主な業績「ラテラルシンキング」、「6つの思考帽子」の提唱

2. ラテラルシンキングの重要性

なぜラテラルシンキングが必要なのか

現代社会は情報が氾濫し、同じような考え方やアイデアが溢れています。そこで必要となるのが、従来の枠組みから飛び出した新たな視点やアイデア、つまりラテラルシンキングです。

  1. 既存のパターンを打破する: ラテラルシンキングは、既存の思考パターンや常識を打破し、新たな視点から問題解決を試みます。これにより、新しい解答やアイデアが生まれる可能性が広がります。
  2. ユニークなアイデアを生み出す: ラテラルシンキングは直感や発想の転換を重視します。これにより、他の誰も思いつかないような独自のアイデアや解答を生み出すことが可能となります。
  3. 短時間で効率的に問題解決: 一見、難しそうな問題でも、ラテラルシンキングによって異なる角度からアプローチすることで、早期の問題解決が期待できます。

以上のように、ラテラルシンキングは我々が直面する様々な問題解決に新たな視点と可能性を提供します。そのため、個人からビジネスまで幅広く活用されています。

ラテラルシンキングのメリットとデメリット

ラテラルシンキングは、従来のフレームを超えた新たな視点や発想を生み出すための思考法で、多彩なメリットがあります。

まず、新しいアイデアや解決策を導き出すことが可能です。これは、ラテラルシンキングが固定観念や既成概念にとらわれずに自由な思考を奨励するためです。また、多角的な視点から物事を考える能力を身につけることができます。

一方で、デメリットとしては、あまりにも自由すぎる考え方は結論を出すのが難しくなることがあります。また、非直線的な考え方は周囲に理解されにくいという問題もあります。

以下に表で簡単にまとめました。

メリットデメリット
新しいアイデア・解決策導出結論出し難い
多角的視点獲得理解されにくい

これらを踏まえつつ、ラテラルシンキングをうまく活用していきましょう。

3. ラテラルシンキングの手法と進め方

ラテラルシンキングの基本的なステップ

ラテラルシンキングは、従来の枠組みを超えて新たな視点から問題を解決するための思考法です。その基本的なステップを以下に示します。

  1. 問題の認識:まずは問題を明確に認識し、解決すべきポイントを見つけます。
  2. 既存のアイデアや解答の否定:これまでの常識や既存のアイデアを一旦脇に置きます。
  3. 新たな視点からの問題の再定義:問題を異なる角度から見直し、新たな視点で定義しなおします。
  4. アイデアの発散:自由に思考を巡らせ、さまざまなアイデアを出します。
  5. アイデアの収束:発生したアイデアの中から最も有効と思われるものを選びます。
  6. 実行への移行:選んだアイデアを行動に移します。

このようなステップを踏むことで、既存のフレームから解き放たれ、新しい視点から問題解決へと導くことが可能となります。

ラテラルシンキングを鍛える方法・コツ

ラテラルシンキングを鍛える方法はいくつかあります。まず、日々の生活や仕事の中で何気ない疑問を持つことが大切です。例えば、「なぜこのボタンはここに配置されているのだろう?」といった疑問を、シチュエーションごとに立ててみましょう。

次に、その疑問に対して答えを探す際、既存の枠組みから外れた視点で考えることが重要です。これにより、新たな発見やアイデアが生まれやすくなります。

また、ラテラルシンキングを鍛えるための良い習慣として、定期的にクリエイティブな活動を行うこともオススメです。例えば、絵を描く、音楽を作る、詩を書くなど、自分自身の感性を刺激する活動は、ラテラルシンキング力を高める助けとなります。

そして最後に、ラテラルシンキングの訓練として、具体的な問題解決やアイデア出しに対して、「もし~ならどうなるだろう?」という仮定の質問を立て、その答えを探る練習を行うと良いでしょう。これにより、柔軟な思考力が身につきます。

以上の方法を定期的に行うことで、ラテラルシンキング力を鍛えることが可能となります。

4. ラテラルシンキングの具体的な例題とその解答

例題1とその解答

【例題1】 あなたが空港の待ち合わせ場所で友人を待っています。しかし、待ち合わせ時間になっても友人は現れません。さらに携帯電話のバッテリーも切れていて連絡が取れません。どうしますか?

この問題は、限定的な情報と状況下でラテラルシンキングを駆使して解決策を考える訓練となります。

【解答】 一見、困った状況ですが、ラテラルシンキングを使えばいくつかの解決策が見つかります。例えば、空港内の情報デスクでアナウンスをお願いする、無料Wi-Fiを利用して連絡を試みる、もしくは友人がよく利用する施設(カフェやショップ等)を探しに行く等です。

このように、ラテラルシンキングでは一見困難に見える状況でも、柔軟に考えることで新たな解決策を見つけ出します。

例題2とその解答

■ 例題2

次の状況を想像してみてください。ある部屋には、電球がついていて、そのスイッチは部屋の外にあります。部屋に入る前に、電球がついているかどうかを確認する方法は何でしょうか?

■ 解答

ラテラルシンキングでは、標準的な解答法から逸脱し、状況に対して新たな視点でアプローチします。この問題の解答は、スイッチを入れて一定時間待つという方法です。もし電球がついていれば、部屋に入った際に電球が温かくなっているはずです。これは、部屋に入らなくとも電球がついているかどうかを確認することができます。

このような問題は、あらゆる角度から問題を眺め、標準的な「箱」から出て考える力を鍛えるのに役立ちます。言い換えると、これは「箱外の思考」を促します。

例題3とその解答

例題3:ある日、あなたは川でボートを漕いでいます。ボートの中には石があります。その石をボートから川に投げると、川の水位は上がるでしょうか、下がるでしょうか、それとも変わらないでしょうか?

この問題では、一般的な物理の知識や直感的な思考ではなく、ラテラルシンキングが求められます。

解答: 石をボートから川に投げ入れたら、川の水位は下がります。一見すると、石を投げ入れると水位が上がるように思えますが、実際にはボートの中にある石が川の水を押し上げていました。その石がボートから取り除かれて直接川に投げ入れられると、石による水の押し上げ分が無くなり、結果的に水位は下がります。

この例題を通じて、ラテラルシンキングがもたらす視点の転換や物事の別角度からの考え方の重要性を理解していただけたことと思います。

5. ラテラルシンキングと他の思考法との違い

ロジカルシンキングとの違い

ラテラルシンキングとロジカルシンキングは、思考のアプローチが根本的に異なります。次の表でその違いを明確にします。

ラテラルシンキングロジカルシンキング
定義既存の枠組みから離れ、新しい視点やアイデアを生み出す思考法既存の情報に基づき、理論的かつ構造的に問題を解決する思考法
手法発散型思考。多角的、抽象的に思考する収束型思考。一貫性と論理性を重視し、順序立てて思考する

ラテラルシンキングは、新たな視点やアイデアを生むことを重視し、無意識の先入観を排除しようとします。一方で、ロジカルシンキングは、論理的な思考による問題解決を目指すため、情報の整理・分析・評価を行います。

これらは互いに補完する関係で、適切に組み合わせて使うことでより質の高い思考が可能となります。

クリティカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングは問題解決のための理論的・分析的な考え方で、事実を明らかにして仮説を検証するのが特徴です。対して、ラテラルシンキングは直線的な思考を避け、異なる視点からアプローチする方法です。

以下に2つの思考法の違いを表形式でまとめます。

クリティカルシンキングラテラルシンキング
主な目的事実の検証・問題解決新たな視点やアイデアの創出
特徴分析的、論理的創造的、直感的
手法論理的推論、証拠に基づく判断異なる視点から考える、思考の転換

クリティカルシンキングは「何が問題でどう解決するか」を探るのに対し、ラテラルシンキングは「問題そのものが適切か、別の視点はないか」を探ることで新たな解を見つけます。以上が主な違いです。

6. ラテラルシンキングを日常生活や仕事に活かす方法

平日の生活に適用するためのアイデア

ラテラルシンキングを日常に活かすための具体的な方法をご提案します。

  1. 新しいルートで通勤・通学する
    自分の通勤・通学ルートは慣れてしまうと考えずに済む範囲です。一度、新しいルートを試してみてください。未知の風景から新たな発見やアイデアが生まれるかもしれません。
  2. 日常の問題を別の視点から見る
    例えば、「なぜ部屋が散らかるのか」という問題。普通に考えれば「物を片付けないから」ですが、ラテラルシンキングでは「なぜ片付けないのか」を問い続け、根本的な解決策を見つけます。
  3. 既存のアイデアを組み合わせる
    料理レシピ、ファッション、インテリアなど、既存のアイデアを組み合わせて新たなものを生み出すこともラテラルシンキングです。

以上のように、日常にラテラルシンキングを取り入れることで、新たな視点やアイデアが広がります。

仕事でラテラルシンキングを活用する具体的な方法

では、主にビジネスシーンにおけるラテラルシンキングの適用例をいくつかご紹介します。

  1. 問題解決: 新しい視点から問題を捉え、非直線的なアプローチで解決策を模索します。例えば、売上が伸び悩んでいる場合、従来の「より多くの顧客を獲得する」のではなく、「一人当たりの利益を上げる」方向に思考をシフトさせるのです。
  2. アイデア出し: 新製品開発やサービス改善では、従来とは異なる観点やアプローチでアイデアを出し、多角的に物事を考える習慣をつけます。
  3. ミーティング: 一般的な進行のミーティングとは異なり、全員が自由に発言する「ブレインストーミング」を行います。ここでは評価や批判は一切無し。可能性を広げるための時間として設けるのです。

これらの方法を取り入れることで、柔軟な思考力と創造力が身につき、仕事の質を向上させることが可能です。

7. まとめ

ラテラルシンキングの重要性と魅力

ラテラルシンキングの最大の魅力と重要性は、従来の枠組みを超えた新たな視点から問題解決を試みることができる点にあります。この思考方法は、一般的な直線的思考(バーチャルシンキング)だけでは到達しきれない新しいアイデアや解答を生み出す可能性を秘めています。

例えば、困難な課題に直面した時、ラテラルシンキングを用いることで、これまで気付かなかった視点から解を見つけることができます。これは、新製品開発やサービス改善、組織運営など、様々な場面で活用可能です。

また、ラテラルシンキングは、自身の思考の柔軟性を鍛えるという点でも重要です。新たな視点を持つことは、自分自身の成長にも繋がります。これらの理由から、私たちはラテラルシンキングの可能性を最大限に引き出すことをお勧めします。

今後のラテラルシンキングの活用方法の提案

ラテラルシンキングの活用は、日常生活やビジネスシーンで新たな視点やアイデアを生み出すための重要な手段です。

まず、日常生活では、固定概念に囚われず、物事を横から見る習慣をつけましょう。例えば、通勤ルートはいつも同じですか? 別のルートを試して、新しい発見や出会いがあるかもしれません。

次に、ビジネスでは、会議やブレインストーミングの場でラテラルシンキングを活用しましょう。トピックに対して普通とは違う視点で考えてみることで、新たなアイデアや解決策が見つかることがあります。また、問題解決の際に、直線的な思考ではなく、多角的な視点から考えることを心掛けてみてください。

表1: ラテラルシンキングの活用方法

日常生活ビジネス
固定概念を捨てる会議での活用
新しいルートを試すブレインストーミングに取り入れる
視点を変える多角的な視点からの問題解決

これらの方法を試すことで、ラテラルシンキングの力を引き出し、より豊かな思考と創造性を磨けるでしょう。

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この記事を書いた人

自己啓発本やビジネス書など、年間100冊以上を読む運営者が古今東西の自己啓発をおまとめ。明日の自分がちょっと楽しみになるメディアを目指しています。

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