似て非なるENFPとENTP、それぞれの魅力と違いを徹底解説！

February 5, 2024February 10, 2024

1.はじめに

あなたが自分自身を理解し、人間関係を深めるための一つのツールとして、MBTI（マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インディケーター）があります。これは、16の性格タイプを表すもので、その中でもENFPとENTPはよく比較される2つです。

しかし、これらの性格タイプは一見似ているようで、実は微妙な違いがあります。それぞれの性格特性を理解し、違いを明確に把握することで、自身の行動や他者との関わり方に活かすことができます。

本稿では、ENFPとENTPの魅力とその違いを徹底解説します。これにより、自己理解を深めるとともに、他者とのコミュニケーションにも役立てることが可能です。

2.MBTIとは何か

(1) Myers-Briggs Type Indicatorの概要

Myers-Briggs Type Indicator（MBTI）とは、アメリカの心理学者キャサリン・クック・ブリッグスと彼女の娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズが開発した性格理論です。彼女たちはカール・ユングの型理論をもとに、個々の人々が情報をどのように理解し、判断を下すかという個性の違いを4つの指標で表現しました。

1.エネルギー源（外向E/内向I） 2.情報の受け取り方（感覚S/直感N） 3.判断の基準（思考T/感情F） 4.生活スタイル（判断J/知覚P）

これらの組み合わせにより、全16タイプの性格が表現され、それぞれの性格は特有の強みと弱みを持ちます。今回はその中からENFPとENTPに焦点を当てて説明していきます。

(2) 性格タイプとは何か

性格タイプとは、一人の人間の心のあり方や行動パターンを示しています。これはMBTI（マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インディケーター）を用いて分類されます。MBTIは簡単に言えば、4つの指標により16種類の性格タイプに分けられます。

具体的には、以下のような指標があります。

指標	内容
E（外向性）/I（内向性）	人と接することでエネルギーを得るか、独りでいることでエネルギーを得るか
S（現実感覚）/N（直感）	具体的な情報を重視するか、抽象的な情報を重視するか
T（思考）/F（感情）	物事を論理的に分析するか、人々の感情を重視するか
J（判断）/P（知覚）	決定を素早く下すか、情報収集を続けるか

これらの項目の組み合わせによって各性格タイプが構成され、それぞれの特性や強み、課題などが明らかにされます。

3.ENFPとENTPの特性

(1) ENFPの性格特性と魅力

ENFP型の人々は情熱的で創造的な個性です。”活動家”とも言われる彼らは、新しい可能性に満ちたアイデアを見つけ出し、それを探求することに喜びを感じます。社交的で友好的なENFP型は、他者との深いつながりを築くのが得意で、感情的なエネルギーを持っています。

具体的な特性と魅力を表にまとめます。

性格特性	魅力
社交性	広範囲の人々と深い関係性を築く能力
創造性	新しいアイデアや可能性を見つけ出す独自の視点
感情的	感情を共有し、理解する高いエンパシー

これらの特性は、ENFP型が個々の相違を尊重しながらコミュニティを形成する能力を持つことを示しています。

(2) ENTPの性格特性と魅力

ENTP型の人は、「起業家」型とも称され、新たな可能性を見つけ出し、理論を練るのが得意なタイプです。彼らの特徴は、その創造性と柔軟性にあります。

主要な特性：

創造性：ENTP型は、既存の枠組みから外れた視点で物事を捉える傾向があります。一見無関係な情報からでも新たなアイデアを見つけ出す能力があります。
理論的思考：ENTP型は客観的な分析が得意で、複雑な問題を理論的に解き明かすのが好きです。
対人スキル：ENTP型はコミュニケーションが得意で、自分の意見を説得力をもって表現します。また、他人の意見に対しても開放的で、新しい視点を尊重します。

以上の特性から、ENTP型は起業家やイノベーターとして特に活躍する傾向があります。常に挑戦し続ける彼らの姿勢は、周囲を刺激し、魅了することでしょう。

4.ENFPとENTPの共通点と違い

(1) 共通点：社交性と直感性の魅力

ENFPとENTPの共通点としてまず第一に挙げられるのは、彼らの社交性です。それぞれが人間関係を維持する上で独自の方法を持っていますが、共通していえるのは、人々とのコミュニケーションを楽しみ、その中でエネルギーを得るという点です。

また、ENFPとENTPは直感性に長けています。具体的には、彼らは物事を直感的に把握し、未来を予測する能力が優れています。この特性は、新しいアイデアを生み出したり、問題解決のための創造的な策を思いつく力につながります。

次の表にENFPとENTPの社交性と直感性の具体的な特徴をまとめました。

特性	ENFP	ENTP
社交性	好奇心旺盛で、人間関係を深め、他人を理解しようと努める。	議論を楽しむ。多様な視点を持つ人々と会話をすることで洞察を深める。
直感性	可能性を見つけ出し、新たな視点から物事を見る能力がある。	理論やパターンを見つけ出し、複雑な問題を解決する能力がある。

(2) 違い：感情の表現方法

ENFPとENTPの間で大きな違いとなるのが、感情の表現方法です。これは、性格タイプにおける「F（Feeling）」と「T（Thinking）」の違いからきています。

まず、ENFPは「F」を持つため、情緒的で直感的に物事を捉える傾向があります。自身の感情をストレートに表現し、他人の感情も敏感に察知することが得意です。相手の気持ちを理解しようとする深い共感力を持っています。

一方で、ENTPは「T」を持つため、論理的で客観的に物事を理解しようとします。感情よりも理論や論理を重視し、議論やディスカッションを通じて意見を表現することが一般的です。

性格タイプ	感情の表現方法
ENFP	直感的で感情豊か、共感力が強い
ENTP	論理的で客観的、議論を好む

この違いを理解することで、ENFPとENTPとのコミュニケーションの取り方も変わってきます。

(3) 違い：個人主義 VS 博愛主義

ENFPとENTPの違いの一つには、何に価値を見出すかという視点があります。ENFPは博愛主義的な性格を持ち、人々との深いつながりや共感を大切にする傾向があります。例えば、彼らは社会活動やボランティア活動を通して、他人の喜びや苦痛を共有し、豊かな人間関係を築くことを好みます。

一方、ENTPは個人主義的な性格を持ちます。彼らは自分自身の能力や知識を追求し、自分自身の可能性を最大限に引き出すことに興奮を覚えます。たとえば、彼らは新しいスキルを学び、新たな挑戦を試みることに情熱を注ぎます。

	ENFP	ENTP
価値観	博愛主義	個人主義
好む活動	社会活動	新たな挑戦
目指すもの	人間関係の深化	自己の可能性の最大化

これらの違いを理解することで、ENFPとENTPが持つユニークな視点や価値観を尊重し、彼らの魅力を十分に発揮させることが可能となります。

(4) 違い：好戦性 VS ロマンチズム

ENTPとENFPの中でも顕著な違いの一つに、好戦性とロマンチズムの違いがあります。

ENTPタイプの人々は、新しいアイディアを追求し、その真価を試すことに興奮します。その過程で議論や論争を恐れず、好戦的な姿勢を持つこともあります。彼らは自分の考えを他人に理解してもらうことより、自分の理論が正しいことを証明することに重きを置きます。

一方、ENFPタイプの人々は、人間関係や感情に重きを置くロマンチストです。彼らは理論や論争よりも、人々との深い絆を築くことに価値を見出します。感情的な経験を通して自己を理解し、他人と共感を共有することに喜びを感じます。

	ENTP	ENFP
特徴	新しいアイディアを追求し、その真価を試す好戦性	人間関係や感情に重きを置くロマンチズム

(5) 違い：物質志向 VS 人間志向

ENFPとENTPは、目指す方向性において大きな違いが見られます。具体的には、ENTPは「物質志向」、ENFPは「人間志向」に傾いています。

ENTPは、アイデアを具現化することに非常に興味があり、その結果として物質的な成功を追求する傾向にあります。これは、彼らが新しいものを作り出すことや、既存のシステムを改良することを楽しむためです。

一方、ENFPは人間関係に重きを置き、他人の思いや感情を理解し、それを尊重することに力を注ぎます。彼らは人々と深いつながりを持つことを愛し、人間関係を円滑に保つためのコミュニケーションを重視します。

以下の表で、ENTPとENFPの志向の違いをまとめています。

	ENTP	ENFP
物質志向	〇
人間志向		〇

これらの違いを理解して、相手の視点を尊重することは、有意義な対話を生み出す一助となるでしょう。

5.ENFPとENTPの見分け方

(1) 議論のスタイル

ENFPとENTPの議論スタイルは、その性格特性から異なります。

ENFPの人は感情が強く反映される傾向があります。これは、自分の価値観や信念をしっかりと持ち、それを議論で堂々と主張するからです。また、他人の感情に対する理解も深いため、相手の気持ちをくみ取りながらの対話を重視します。

一方、ENTPの人は論理的な思考が強いため、感情よりも事実や理論を重視した議論をします。驚くべき洞察力を持ち、新たな視点やアイデアで議論を引っ張っていくことが得意です。

つまり、ENFPは「感情主導型」、ENTPは「論理主導型」と言えます。

	ENFP	ENTP
議論スタイル	感情主導型	論理主導型
特徴	自己の価値観や信念を大切にする	事実や理論を重視する

理解しやすく、またSEOにも配慮した文章作成を心がけています。

(2) 行動パターン

ENFPとENTPの行動パターンには明確な違いが見られます。

まず、ENFPは「理想志向」で、理想を追求する行動が多いのが特徴です。新しい可能性や未来に対する希望に満ち溢れており、その行動は他人を引きつける力を持つことが多いです。

一方、ENTPは「挑戦志向」で、新たなアイデアや課題を見つけることにエネルギーを注ぐ傾向があります。課題解決が得意で、そのアプローチは独自性と創造性に富んでいます。

以下の表でENFPとENTPの行動パターンの特徴をまとめてみました。

	ENFP	ENTP
行動パターンの特徴	理想を追求する行動が多い	新たなアイデアや課題に挑もうとする
具体的な行動	他人を引きつける力をもつ行動	課題解決に向けた独自性と創造性に富んだアプローチ

これらの違いを理解することで、ENFPとENTPのより深い理解に繋がります。

(3) 対人関係での傾向

ENFPとENTPの対人関係における傾向は、一部類似していますが、細部では大きな違いが見られます。

まず、ENFPは他人への理解を深めることを優先し、対人関係では感情的なつながりを重視します。一方、ENTPは新しいアイデアを共有することに喜びを見出し、議論を通じて相手と繋がりを深める傾向があります。

以下にその違いを表形式で示します。

	ENFP	ENTP
対人関係	感情的なつながりを重視	議論を通じたつながりを重視
コミュニケーションスタイル	直感的・感情的	論理的・理論的
大切にするもの	他人の感情や立場の理解	新しいアイデアの共有

これらの違いを理解することで、自身がどちらのタイプに近いか、または異なるタイプの人とどうコミュニケーションを取るべきかを見極めることができます。

6.ENFPとENTPの実生活での適応策

(1) 社会生活での対応策

ENFPとENTPは、社会生活における対応策にも違いが見られます。

ENFPの場合、彼らの情熱的な感情表現は、他者との深い絆を作るための重要な道具となります。ですから、対人関係を通じて理解や共感を得るためには、自己開示や表現力を活かすことが求められます。一方、物事の全体像を捉える直感力を活かすことで、人間関係や組織の動向を見抜く視点も持つべきです。

対してENTPの場合、彼らの好奇心と創造性は、新たなアイデアや解決策を生み出すためのエネルギー源となります。社会生活においては、その広範な興味を活かし多面的に物事を捉え、自由な発想で問題解決に取り組むことが重要です。また、ENTPは論議を好むため、自身の考えを適切に伝える表現力も育てるべきです。

両者とも対応策は異なりますが、共通して自分らしさを活かして社会生活を豊かにすることが大切です。

(2) パートナーシップでの対応策

パートナーシップにおいてENFPとENTPの対応策は、互いの性格特性を理解し、適切なコミュニケーションをとることが重要です。

まず、ENFPのパートナーは、彼らが人間関係に深く思いを馳せる傾向があることを理解することが必要です。彼らに対しては、具体的な感情を認識し、その感情を大切に扱うことで良い関係を築くことができます。

一方、ENTPのパートナーは、彼らが新しいアイデアを追求することに情熱を持っていることを理解しなければなりません。ENTPに対しては、彼らの独自性を尊重し、知的な議論を楽しむことでより深い絆を育むことができます。

以下の表に、ENFPとENTPのパートナーシップでの対応策をまとめてみました。

	ENFP	ENTP
必要な理解	深い人間関係に対する思い	新しいアイデア追求の情熱
対応策	具体的な感情の認識と尊重	独自性の尊重と知的議論の提供

これらの対応策を活用し、相手の性格特性を理解し、尊重することで、パートナーシップはより良いものになるでしょう。

(3) 自己実現に向けたアクションプラン

ENFPとENTPは、それぞれの性格特性を理解し活かすことで、自己実現に向けたアクションプランを作成することが可能です。

ENFPの方は、自分の感情を大切にし、人間関係を深めることに重きを置きましょう。また、創造性を活かして新しいアイデアを生み出すことも重要です。以下に具体的なアクションプランを表形式で示します。

アクションプラン	具体的な行動
感情の大切さを理解する	自分の感情に正直になり、それを大切に扱う
人間関係を深める	関係性を深めるためのコミュニケーションを重視する
創造性を活かす	新しいアイデアやプロジェクトを始める

一方、ENTPの方は、知識の追求と議論を通して自己成長を促し、社会的な影響力を持つことを目指すと良いでしょう。以下に具体的なアクションプランを示します。

アクションプラン	具体的な行動
知識を追求する	新しい知識を得るための読書や学習を行う
議論を通じて成長する	積極的に議論を行い、自分の見解を広げる
社会的影響力を持つ	自分の考えを社会に広め、影響力を持つことを目指す

これらのアクションプランは、ENFPとENTPそれぞれの性格特性を最大限に活かすためのものです。自己実現への道のりは自分自身の手に委ねられています。