「INFJ」と「INTJ」の相性を徹底解説！コミュニケーション方法も紹介

February 5, 2024February 10, 2024

1. はじめに

今回の記事では、人間の性格を16種類に分けるMBTI（マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インディケータ）におけるINFJタイプとINTJタイプの関係性や相性を詳しく解説していきます。この２つのタイプは共に内向的で直感的な部分を持ち合わせていますが、感覚・判断軸で異なる特性を示します。

それぞれの性格特徴を理解し、共通点と相違点を探ることで、より良い関係性を築くためのヒントを見つけることができます。職場での人間関係、友情、恋愛、親子関係など、さまざまなシーンでの相性についても触れていきます。

また、関係性を改善するための具体的なコミュニケーション方法も紹介します。この記事がINFJとINTJの理解を深め、人間関係の向上に役立てることを期待しています。それでは、まずはINFJとINTJの基本的な性格特徴から見ていきましょう。

2. INFJとINTJの基本的な性格特徴

(1) INFJの性格特徴

INFJ型の人々は、内向的直感（Introverted Intuition）と外向的感情（Extraverted Feeling）を主導機能として持つ個性派です。深遠で繊細な思考と強い直感力が特徴的で、自分自身と周囲の世界に対する深い洞察力を発揮します。

以下の表はINFJの主要な性格特徴を概観したものです。

特性	説明
内向的	自己の世界に没頭し、一人の時間を重視します。
直感的	未来志向で、可能性や見えないパターンを捉えます。
感情的	人々の感情を理解し、調和を重んじる傾向があります。
判断的	計画性があり、物事を整理し結論を出すことを好みます。

正義感が強く、人々の間で平和を保つことを目指すINFJ型は、自己啓発と成長に対する強い欲求を持っています。

(2) INTJの性格特徴

INTJ型の人々は、内向的で直感的な判断力を持ち、物事を論理的に考える傾向があります。彼らは非常に独立心が強く、自己認識と自己改善に重きを置くタイプです。

具体的な特徴を以下の表でまとめます。

特性	説明
内向性	他人よりも一人で過ごすことを好み、人間関係は深く絞り込む傾向があります。
直観性	抽象的な概念に引きつけられ、可能性や未来に焦点を置きます。
思考性	感情よりも論理を重視し、客観的で分析的な思考をします。
判断性	しっかりとした計画を立て、それに従うことを好みます。

その結果、INTJ型は目的志向で、難解な問題を解決するのが得意な人々であると言えます。ただし、その反面、他人の感情に対する理解が不足していることもあります。

3. INFJとINTJの共通点と相違点

(1) 共通点

まず、「INFJ」と「INTJ」の共通点をご紹介します。これらの性格タイプの一番の共通点は、ともに”内向的直観”（Introverted Intuition）という機能を持つことです。これは現在の状況や事象を深く理解し、未来の可能性を予感する能力を指しています。

また、これらの性格タイプは情報を内部で処理し、独自の洞察を形成する傾向があります。つまり、両者ともに「思考」より「感じる」ことで情報を解釈します。

以下の表でINFJとINTJの共通点をまとめてみました。

INFJとINTJの共通点
内向的直観を持つ
情報を内部で処理する
「思考」より「感じる」ことで情報を解釈

これらの共通点から、INFJとINTJは深い対話を享受し、抽象的なアイデアや理論に興味を持つ可能性が高いです。

(2) 相違点

INFJとINTJの性格には明確な相違点が存在します。主な違いは、感じる対象と理解の形式にあります。

INFJは「内向的直感」タイプで、自分自身の感情や直感を深く掘り下げる傾向があります。それに対して、INTJは「内向的思考」タイプで、因果関係や論理的な構造を分析することに重きを置きます。

INFJ	INTJ
内向的直感	内向的思考
感情を深く掘り下げる	因果関係や論理的構造を分析する

これらの違いがあるため、同じ状況でもINFJとINTJは異なる視点・解釈を持つ可能性があります。これは、コミュニケーション上の誤解を生む要因となることもありますが、適切に理解すれば相補的で豊かな視点を提供する要素となります。

4. INFJとINTJの関係性について

(1) 職場での関係性

職場におけるINFJとINTJの関係性は、一定の理解と共感が必要となります。INFJは極めて共感的で、チームメンバーの感情を理解し、支える能力に優れています。対照的に、INTJはロジカルで結果指向型で、具体的な解決策を提案する能力があります。

この差異が仕事上のコミュニケーションに影響を及ぼすことがあります。INFJが表現する感情的な視点が、INTJには理解しにくい場合があります。一方、INTJの直接的で客観的な意見は、INFJには冷静すぎると感じられることもあります。

しかし、お互いの特性を理解し、尊重すれば、INFJとINTJは非常に強力なチームを形成することが可能です。INFJの洞察力と共感力、そしてINTJの論理性と問題解決能力は、お互いを補完し、チーム全体を前進させることができます。

(2) 友情の相性

「INFJ」と「INTJ」の友情の相性は、一般的に非常に良好とされています。共に直感型であるため、互いに深い理解や価値観の共有が可能です。また、両者とも内向的な傾向があるため、静かな時間を共有することを好みます。

しかし、一方でINTJは論理的思考を重視し、INFJは感情に重きを置くため、コミュニケーションスタイル上の摩擦が起こる可能性もあります。以下の表は、INFJとINTJの友情の相性を表しています。

	INFJとINTJ
相性	良好
強み	直感型の共感、静かな時間の共有
注意点	コミュニケーションスタイルの違い

問題が発生した場合でも、互いに理解し合い、適切なコミュニケーションを行うことで難を乗り越えられます。

(3) 恋愛関係の相性

INFJとINTJが恋愛関係になった場合、相性は良好と言えます。INFJは感情豊かで深遠な理解力を持ち、INTJは論理的思考と実行力が強みです。この組み合わせは、思考と感情のバランスを保つことができ、良いパートナーシップを築くことが可能です。

ただし、INFJは感情的な交流を求めるのに対し、INTJは事実や論理を重んじる傾向があるため、コミュニケーションスタイルの違いが対立を生む可能性もあります。その為、お互いの違いを理解し、それぞれの価値観を尊重することが必要です。

また、INTJの直接的な意見表明はINFJにとって厳しいと感じる場合もありますが、これはINTJの真剣さと誠実さの表れです。この点を理解し、受け入れることが、この相性をより良いものにします。

(4) 親子関係の相性

INFJの親とINTJの子供の関係性は、一部課題も存在しますが、相互理解が進めば充実したものになります。INFJの親は、子供との密接な絆を大切にしますが、INTJの子供は独立心が強く、自身の思考を追求する傾向があります。

親（INFJ）	子供（INTJ）
子供との絆を重視	独立心が強い
感情的に対応	論理的な思考

これは、INTJの子供が自己主張する場面で、INFJの親が感情的になりやすいためです。しかし、INFJの親がINTJの子供の論理的思考を理解し尊重することで、関係性を強化できます。また、INTJの子供が親の情緒的な対応を理解し受け入れることも大切です。

5. INFJとINTJの関係性を改善するためのコミュニケーション方法

(1) 正直でオープンなコミュニケーションをする

INFJとINTJの関係性を改善するためには、正直でオープンなコミュニケーションを心掛けることが大切です。INFJは理解者として、INTJは戦略家として、それぞれ異なる視点を持っています。それ故に意見の相違が生じやすいですが、それをクリアにするには透明なコミュニケーションが必要です。

	INFJ	INTJ
心掛けるべきこと	他人の意見を尊重する	感情の表現を増やす

INFJは、INTJの論理的な思考を尊重し、そのアイデアや見解を理解しようとするべきです。一方、INTJは、自身の感情をより積極的に表現したり、INFJの感情的なニーズにも耳を傾けることが求められます。このような正直でオープンなコミュニケーションこそが、両者間の相互理解を深め、関係性を円滑に進める鍵となります。

(2) 互いの強みを認める

INFJとINTJの関係性を改善するためには、お互いの強みを理解し、認め合うことが重要です。

INFJは「洞察力」が強みで、人間関係や感情の複雑な側面を深く理解します。また、彼らは持続力があり、理想を追求することに情熱を注ぎます。

一方、INTJは「論理的思考」が特長で、困難な問題を解決するための新進的なアイデアを思いつきます。また、彼らは計画性が高く、目標設定と達成に向けた戦略を練る能力を持っています。

以下の表にINFJとINTJの主な強みをまとめました。

	INFJ	INTJ
強み1	洞察力	論理的思考
強み2	持続力	計画性

これらの強みを認め合い、尊重することで、一層の信頼関係を築けます。

(3) 共有ビジョンの作成

INFJとINTJの関係性を強化するためには、共有ビジョンの作成が重要となります。共に目指すゴールを定めることで、相互理解が深まり、協力的な関係性を築くことが可能となります。

まず、INFJとINTJが双方の価値観や目指す未来をオープンに話し合うことから始めます。具体的な期間や目標を設定し、それぞれがどのような役割を果たすのかを明確にします。

次に、定めたビジョンに向けて共に行動を起こす過程で、互いの強みや弱みを理解し、理想の関係性を築き上げることができます。たとえば、以下のような表を作成し、頻繁に確認することが有効です。

項目	INFJ	INTJ
強み	洞察力	論理性
弱み	感情的	頑固

このように共有ビジョンを作り、それを追求することで、INFJとINTJの関係性はさらに強固なものとなるでしょう。

(4) 忍耐強く理解を示す

INFJとINTJの相性を高めるためには、互いが異なる視点を持つことを理解し、忍耐強く対話することが大切です。

INFJは感情に敏感で、人間関係や他人の感情に深く洞察する傾向があります。一方、INTJは不必要な感情表現を避け、逆に理論的・客観的な議論を好む特徴があります。

このような違いが明らかであるため、理解し合うためには耐え忍ぶことが求められます。特に、INFJが感情的になったとき、INTJはその感情を尊重し、冷静に対応することが求められます。また、INTJが抽象的な議論を展開したとき、INFJはそれを理解しようと努力することが重要です。

これらの対話の中で、相手の視点を理解し、自分の視点を相手に伝えることで、INFJとINTJの間の信頼関係は深まります。

(5) リラックスと楽しむ時間を持つ

INFJとINTJの関係性を良好に保つためには、互いにリラックスした状態で楽しむ時間を持つことが重要です。これは高度な話題を議論するだけでなく、日常の趣味や遊びを共有することも含みます。

例えば、共通の趣味を見つけ、それを一緒に楽しむ時間を設けると良いでしょう。

建設的なアクティビティ	例
読書会	お互いの好きな本を紹介し合う
映画鑑賞	分析や解釈を共有する
ハイキング	自然を楽しみながら物語を語る

このように、リラックスと楽しむ時間は、INFJとINTJの間でより深い理解を育む上で不可欠な要素となります。